道徳授業を変える

漫言放語 №57

道徳授業の未来を創る~全国大会に参加する意味~

SDK代表 鈴木健二

P.Fドラッガー

 駅の広告に興味深い言葉があった。右の言葉である。自分が予測する未来を自分で創れば、予測は当たるというわけである。とは言うものの

 「なんだ、簡単じゃないか!」

と思う人は少ないだろう。しかし、小さなことであれば、不可能ではなくなる。その小さなことの一つが、道徳授業の未来を創ることである。

 現状の道徳授業に満足している教師や子どもはどれくらいいるのだろうか。

 ある大学院生は、道徳教育の授業を受けて次のような感想を書いている。


 私が今まで受けてきた道徳教育は、扱う教材や教師に対して違和感を覚えたり、 授業を受けていてどこか予定調和のような気がしてしまったりしていた。こういう答えを求められているのだなと頭に浮かんでしまい、道徳について考えを深めることができていなかったように思う。


 このような道徳授業を受けてきた子どもが圧倒的多数である。

 教師であるからには、よりよい道徳授業の未来が来ることを願っているはずである。では、そのような未来を創るのは誰か。それは教師自身である。

 そこで、SDK第7回全国大会のテーマを次のように設定した。


子どもの心に響く道徳教材を開発する


 子どもの心に響く道徳教材を開発する力をつけることができたら、それは、道徳授業の未来を創ることにつながる。

 道徳教材を開発する力をつけるためには、次の2つが重要になる。


 1 魅力的な素材を発見するための感性を磨く

 2 素材の魅力を生かす授業を創るための基礎・基本を身につける


 全国大会では、「どうしたら魅力的な素材を発見することができるようになるのか」「素材の魅力を生かす授業づくりはどうしたらいいのか」など、子どもの心に響く道徳授業づくりのポイントが具体的に提案される。

 魅力的な素材の発見方法や発見した素材の効果的な活用方法を具体的に学ぶことによって、確実に教材開発力は高まっていく。

 参加者の多くは、全国大会後の夏休みを活用して、道徳授業の未来を創る作業に取り組みたくなるにちがいない。

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開催予定

2024年10月19日(土)13:20~17:00第28回 『感性を磨く』教師修業オンラインセミナー
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