道徳授業を変える

漫言放語 №49

勝ちに不思議の勝ちあり

SDK代表 鈴木健二

 「野村監督が亡くなって3年になるという。

 しかし、今でも野村監督の教えを受け継いで活躍している人が数多く存在する。セリーグで2連覇したヤクルトの高津監督などもその一人である。

 まさしく、野村監督は


 人を遺した

勝ちに不思議な勝ちあり

のである。

 その野村監督が雑誌で取り上げられていた(『FLASH』2023年2月21日)。

 知っていた言葉もいくつかあるが、専属マネージャーだった小島氏が解説しているだけに、さらに深い学びを得ることができた。

 ここで取り上げるのは、有名な次の言葉である。


  勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし


 小島氏の解説を読んで、この言葉の意味を取り違えていたことに気づかされた。

 「負けたときは、必ず原因がある」のだから、その原因をしっかり分析して次に生かすということなのだ、ととらえていた。

 小島氏は次のように言う。


仕事で結果が出たときほど、反省点をしっかり追求し、次に生かす


 勝ったら誰でもうれしい。喜びのあまり、有頂天になったりする。

 しかし、それは自分の実力ではなく、相手が勝手にコケたことが原因なのかもしれない。だとしたら、たまたま勝った結果だけを鵜呑みにして喜んでばかりいると、自分の課題が見えないまま、次に進んでいくことになる。だからこそ、しっかり反省しなければならないのである。

 言葉の意味を自分の思い込みで解釈することのこわさを改めて感じた。いずれ、この言葉を活用して、小さな道徳授業をつくってみたい。

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