道徳授業を変える

漫言放語 №62

大学生の感性

SDK代表 鈴木健二

大学生の興味関心を高める

 「道徳教育の理論と方法」という授業を担当している。受講するのは大学2年生である。おそらく道徳授業に対する興味関心が低い(と思われる)学生が圧倒的多数だろう(私も大学生のころ受けたはず?の道徳教育の授業などひとかけらの記憶も残っていない)。そのような学生にどうやって道徳授業への興味関心を高めていくかというのが、この授業の目標の一つである。

 興味関心を高めるための課題の一つとして取り組ませたのが


小さな道徳授業」プランの作成

である。

 プランを作成するためには、素材を発見しなければならない。

 学生が、どのような素材を発見してくるのか、興味深く見守っていたのだが、予想に反して(?)意外とおもしろい素材を発見して授業プランを開発してきた学生が何人もいたのである。


意表を突かれた素材

俳句

 意表を突かれたのは、弟の俳句を素材にした授業プランである。

 なぜこのような素材を発見することができたのだろうか。

 授業プランの冒頭には「発見のきっかけや素材に対する思い」を記述する欄を設けた。

 この素材を発見した学生は次のように書いていた。


 我が家の壁には、子どもが小さい頃に描いた絵や習字の作品がたくさん飾ってある。これは、私の弟が小学3年生のときに、夏休みの宿題で詠んだ俳句だ。当時の弟は、夏休み最終日まで宿題をため込んでしまい、文字通り大変なことになっていた。このように、後悔することになってから「あの時、ああしていればなあ…」と思った経験は、私も含め、誰しもがあるだろう。私の弟の実話、そして実際の作品から、当時の状況をひしひしと感じ取ってもらいたい。


 子どもが大きくなったにも関わらず作品をたくさん飾っている家庭もすてきであるが、そこから素材を発見してきた学生の感性がすばらしいと思った。

 授業はこれから後半戦に突入する。学生がどんな感性を発揮してくれるか楽しみである。

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