道徳授業を変える

漫言放語 №60

「誰か」のこと じゃない~人権週間に向けて~

SDK代表 鈴木健二

「誰か」のこと じゃない

 この言葉を見てピンときただろうか?

 法務省の人権週間ポスターに使われている標語である。

 ホームページには、次のように書かれている。

 (人権問題の)解決には、私たち一人一人が様々な人権問題を、自分以外の「誰か」のことではなく、自分のこととして捉え、互いの人権を尊重し合うことの大切さについて、認識を深めることが不可欠です。 

 1949年から始まった人権週間では、さまざまな人権啓発活動が行われている。

 多くの学校でも人権週間に合わせて、道徳授業などが実施されてきたことだろう。しかし残念ながら、いじめや暴力行為、不登校など増加の一途をたどっているというのが現状である。

 どうしたら「互いの人権を尊重し合うことの大切さについて、認識を深める」ことができるのだろうか。

 提案したいのが、

tuushin

「小さな道徳授業」を活用して人権意識を高める

ということである。

「小さな道徳授業」第3巻では、いじめのない学級をつくるための授業プランを43本掲載している。どの学級でもすぐに実践できるように、素材や発問、授業展開のコツなどがわかりやすく書かれている。

 朝の会などで実践できる「小さな道徳授業」のよさは、人権週間だけではなく、年間をとおして人権意識を高める取組ができることである。このような日常的な取組の継続が、学級・学年・学校全体の子どもたちの人権に対する認識を深めることにつながるはずである。

 授業プランを少しアレンジすれば、1時間の道徳授業に発展させることも可能である。

 「小さな道徳授業」を活用して、“「誰か」のこと じゃない”と感じることのできる子どもを育てたいと思う。

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2025年4月12日(土)13:30~17:00SDK6周年記念大会
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